第1回 頻回の受診,どうする?

【ケース概要】
咽頭痛を訴える20代男性。
これまでにさまざまな医療機関を受診し,扁桃炎や副鼻腔炎と診断されていた。当初は月1回もしくは2カ月に1回ほどの頻度で当院外来を受診していたが,次第に胸部の症状が出現し,週1~2回と頻回に受診するようになった。症状は投薬により改善するときもあれば,しないときもある。
症状に対して強い不安を抱いている印象があり,検査することで逆に悪化するのではないかという懸念や経済的な負担の問題もあって,なかなか検査を実施できずにいる。どのようにアプローチしていくのがよいだろうか?

 

【このカンファで語られている4点ポイント】
①「frequent visitor(頻回受診する患者)」は精神科に相談したほうがいい?
②「メンタル」の問題への苦手意識や陰性感情の正体は?
③身体医学的な診断・治療が使えない状況へのレジリエンスをどう培う?
④家庭医療と精神医療との接点,「治す」とは異なる試みとは?

 

【出演】
藤沼 康樹(生協浮間診療所 / 医療福祉生協連家庭医療学開発センター:CFMD)
金子 惇(横浜市立大学大学院 データサイエンス研究科 ヘルスデータサイエンス専攻)
綿貫 聡(東京都立多摩総合医療センター 救急・総合診療科)
八百 壮大(JCHO横浜保土ケ谷中央病院 総合診療科)

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