第5回 がん治療を拒否,どうする?

【ケース概要】
1例目
:膀胱がんの高齢男性(1940年代生まれ)
がんに対しては西洋医学的治療をことごとく拒否しており,鍼灸院にかかっていた。一方,糖尿病については,かかりつけ内科での治療を続けていた。がんが進み,いよいよ西洋医学的処置が必要になって救急搬送されたが意志は変わらず,その後自宅で亡くなった。

2例目:MUS(medically unexplained symptom)の若年女性
多数の医療機関を受診し,大学病院の総合診療科にたどり着いた。現在も症状が残り,器質的な疾患の診断には至らないものの,外来への通院が続いている。

 

【このカンファで語られている7点ポイント】
①非論理的な“反・西洋医学”なのか?
②自分に理解できない選択をする人は「強キャラ」「こだわり強い」「ものわかり悪い」?
患者さんの文脈や時代背景を想像してみるといいことがあるかも
④「不正解は無意味を意味しない」(『チ。―地球の運動について』より)
⑤鍼灸による“flipped consultation”の可能性
⑥大学病院でも“普通の相談”
⑦あなたこそ時代の価値観に囚われていませんか?

 

【出演】
藤沼 康樹(生協浮間診療所 / 医療福祉生協連家庭医療学開発センター:CFMD)
金子 惇(横浜市立大学大学院 データサイエンス研究科 ヘルスデータサイエンス専攻)
綿貫 聡(東京都立多摩総合医療センター 救急・総合診療科)
八百 壮大(JCHO横浜保土ケ谷中央病院 総合診療科)

 

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