第8回 睡眠薬を処方すべき? 精神科に紹介すべき?

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【ケース概要】
1例目
:50代、男性。
慢性疾患での定期受診外来の終わりかけに、患者さんから「こんなこと先生に言っていいかわからないんですけど…もう1ついいですか?」と相談を受けた。聞けば、過去の自分の言動への後悔から、その時の状況が何度も思い出されたりして「夜眠れない」と言う。総合診療医としてできることは? ただ睡眠薬を処方すればよいのか?

2例目:60代、男性。
原因不明の症状の精査目的で紹介受診した。
紹介状には身体/精神の疾患名が多数並び、なかにはトラウマが関与するような精神疾患名も含まれていた。これまで自分なりに対処法を見出し、なんとかやってこられていたが、加齢などもあり対処が難しくなってきているという。総合診療医としてできることは? 精神科に紹介すべき?

【出演(パーソナリティ)】
藤沼 康樹
(生協浮間診療所/医療福祉生協連家庭医療学開発センター:CFMD)
金子 惇
(横浜市立大学大学院 データサイエンス研究科 ヘルスデータサイエンス専攻)
綿貫 聡
(医療法人社団 おうちの診療所)
八百 壮大
(JCHO横浜保土ケ谷中央病院 総合診療科)

【パーソナリティ近況報告】 
「整形外科」とのコラボや、転院搬送&受入の仕組みづくりを始めました(八百)
「離島診療」の経験はどう活きる? 島シンポ&島特集を企画しました(金子)
ダイエット中です&「日耳鼻」で講演をして感銘を受けました(藤沼)
「訪問診療」にいよいよシフト&在宅医療連合学会が新鮮でした(綿貫)

【このカンファで語られている10点ポイント】 
(1例目@20:41~)
今回は「医療化せずにうまくいったケース」を取り上げます
「問題解決」「原因究明」だけが医者の仕事か?
「ライフヒストリー」を聞くのは情報をそろえるためじゃない!
“訪問看護置き去り実習”の効果
何も解決していないのに、なぜ「うまくいっている」と感じられたか

(2例目@48:30~)
MUSや不定愁訴と思っても思考停止せず診療を進めるには?
まず、自分が医者であることを忘れてください
化学反応を起こすのは患者さん、医師は触媒

医師の言葉は「創発」も生み出せば、「トラウマ」にもなる
医師が患者さんの「証言」の「証人」になる

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