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日本で暮らす「外国人」は近年急増しており、在留外国人数は現在およそ384万人(前年比9.5%増、総人口比3.1%)と過去最多を更新しています。当然、患者さんが外国人であることも増え、「言葉」「文化」「制度」の違いによるさまざまな“壁”が医療の課題となっています。
そこで、2026年2月20日(金)に行われた「Metropolitan FM Conference」特別編では、弓野綾先生(東京大学大学院医学系研究科 医学教育国際協力学部門/横浜市寿町健康福祉交流センター診療所)の企画により、「外国人診療」についてワークショップが行われました。参加者は、日本の医療者のみならず、実際に日本で暮らす外国人の方も。中国、ミャンマー、インドネシア、ベトナムなど、各国の外国人を模擬患者に迎え、医師・看護師らが外国人診療を体験しました。今回は、その学びや気づきを振り返ります。
※本カンファレンスの模様を紹介した朝日新聞記事「外国人の患者とどう接する? 横浜で医療者が学ぶワークショップ」はこちら
【出演】
藤沼 康樹(生協浮間診療所/医療福祉生協連家庭医療学開発センター:CFMD)
金子 惇(横浜市立大学大学院 データサイエンス研究科 ヘルスデータサイエンス専攻)
綿貫 聡(医療法人社団 おうちの診療所)
八百 壮大(JCHO横浜保土ケ谷中央病院 総合診療科)
【パーソナリティ近況報告】
●藤沼先生:陸路で長崎、アナーキーなシンポに登壇、他
(今回の音声動画の背景写真は長崎での1枚です)
●八百先生:テキサスとカルフォルニアから横浜への視察、地域医療への感想は?
●金子先生:社会学者・岸政彦氏と生活困窮地域の困難事例を検討
●綿貫先生:診療所で「Team STEPPS」に挑戦、他
【このカンファで語られている10点ポイント】
➊海外旅行中の救急受診、医師でも不安に…
➋診療前に外国人患者さんに伝えたいこと
➌丁寧に説明すれば時間がかかる問題
➍“友人通訳”と受診された時の困り事
➎結核かも…外国人就労者ならではの課題
➏ここがヘンだよ日本人医師
➐“言葉/文化/制度の壁”がアクセシビリティの低下に
➑“越えられない壁”もあるので「とりあえず」
➒身近にリソースがなければ広域ネットワークにつないで
➓日本人でも外国人でも同じ外来診療の原則
※FMカンファ音声は関連情報の下にございます。ログインしてお聴きください。
\JPCA2026にて「外国人診療」に関わるセッション開催予定!/
学会ジョイントプログラム
「プライマリ・ケア現場で出会う 外国人患者対応に役立つ実践知―大きな安心につながる工夫と取り組み」
日時:2026年5月31日(日) 8:00~10:00(現地/ライブ/オンデマンド)
場所:国立京都国際会館 本館1階 Room E
概要:外国人の患者さんに出会う機会が増えている今、現場で役立つ工夫や実践を共有するセッションです。地域で外国人診療に関わってきた医師の経験に加え、当事者の声も交えながら、個人や医療機関でできる対応を一緒に考えます。
※本企画は、日本プライマリ・ケア連合学会「健康の社会的決定要因検討委員会」と日本国際保健医療学会「移住と健康委員会」のジョイント企画です。外国人診療に関わる医師と、京都で働くベトナム人医師も登壇予定です。学会参加予定で興味のある方は、ぜひご参加ください。
【参考サイト】
・多言語医療問診票の例
・全国の外国人ワンストップ相談センター・リスト
・MINNA Health project(みんなの外国人ネットワーク ヘルスプロジェクト)
※外国人診療に関する弓野先生へのご連絡はこちらまで