吉永 亮(飯塚病院東洋医学センター漢方診療科)
Answer
個々の症例に応じて検討すべきですが,昼間の服用が難しい場合は服薬アドヒアランスの観点から,1日2回朝・夕の服用もやむを得ないと考えます。3包/日の服用が必要な場合は,朝・夕1.5包ずつ服用してもらう,または朝・夕・就寝前へと服用時間をずらすこともあります。
大部分の漢方薬は1日3包を3回に分けて分割投与することが常用量として設定されていますが,仕事や学校などのライフスタイル上,昼食前後の服用が困難であることをしばしば経験します。慢性疾患に対する治療で昼間の服用が難しい場合,朝・夕1日2回の服用方法もやむを得ないと考えます。