吉永 亮(飯塚病院東洋医学センター漢方診療科)
Answer
慢性疾患では,数カ月~年単位の治療が必要になることが多いです。飲み忘れが増えたり,漢方薬に対する味覚が変化した場合は,減量・中止の目安になることがあります。
漢方治療では,気候の影響,体質,加齢などによる症状も治療対象になることから,季節の変化,月経周期,ライフステージに応じて漢方薬を調整しながら治療します。そのため,慢性疾患では数カ月~年単位の治療が必要なことが多くなります。一方,漢方薬も副作用の可能性がある薬であること,ポリファーマシーの原因となることといった観点から,症状が改善すれば1日3包から2包,1包と減量することも可能です。