Question 25 
抑肝散を減量・中止するタイミングを教えてください (1)

吉永 亮(飯塚病院東洋医学センター漢方診療科)

 

Answer

抑肝散は,認知症の行動・心理症状(BPSD)である興奮,大声,不穏,不眠などの陽性症状に用います。甘草を含み高齢者に使用することが多いため,長期投与する際は偽アルドステロン症に注意が必要です。陽性症状が落ち着いた場合は減量・中止を考慮します。

 

漢方医学的には抑肝散(よくかんさん)は,肝の高ぶりを抑える漢方薬です。肝が高ぶると,怒りっぽくなる,イライラする,大声を出す,不眠になる,筋肉が震えるなどの症状が出現します。認知症の行動・心理症状(behavioral and psychological symptoms of dementia:BPSD)では同様の症状が出現することに加えて,いくつかのランダム化比較試験によるエビデンスの集積1-3)もあり,今日では抑肝散はBPSDに対して広く活用されています。

 

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