Question 29 
こむら返りに対して芍薬甘草湯を毎日内服してもよいのでしょうか?

吉永 亮(飯塚病院東洋医学センター漢方診療科)

 

Answer

芍薬甘草湯はこむら返りに対して即効性が期待できる漢方薬ですが,甘草の含有量が多く,長期に内服を継続すると偽アルドステロン症の発症リスクが高くなります。足がつりそうなとき,つったときに頓服として用いることが原則です。

 

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)はこむら返りに対して即効性が期待でき,広く活用されています。読者のみなさんのなかには,患者さんから「よく足がつるので芍薬甘草湯が欲しい」と希望された経験のあるかたもいらっしゃると思います。芍薬甘草湯は芍薬(しゃくやく)と甘草(かんぞう)の2つの生薬から構成され,芍薬の主成分であるペオニフロリンによるカルシウムイオンの細胞内流入抑制と,甘草の主成分であるグリチルリチンによるカリウムイオンの細胞外流出促進の相乗作用により筋弛緩作用を示す1)ことがわかっています。

 

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