石井 大太(浦添総合病院 病院総合内科)
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CASE
患者:54歳,女性。
主訴:発熱,咳。
現病歴:受診9日前より湿性咳嗽を自覚した。37〜38℃の発熱も認め,食事摂取ができない状態が持続していた。受診3日前にはなんとか食欲は戻ってきたが,37℃の発熱,湿性咳嗽,鼻汁,頭痛もあり,同日近医を受診した。補中益気湯,六君子湯,L-カルボシステイン錠,デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物錠を処方された。しかしその後も発熱が持続,深呼吸で増悪する胸の痛みも自覚しはじめたため,当院受診した。
既往歴:マイコプラズマ肺炎,尿管結石。
常用薬:なし。
バイタルサイン:体温39.1℃,血圧 115/54mmHg,心拍数123回/分,呼吸数 24回/分,SpO2 93%(room air)。
Q1 本症例の診断は? またメインの病巣は右肺と左肺のどちらにあるか?