須藤 博（大船中央病院内科）
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動画1 患者の左前胸部（乳頭部の下方外側に注目）
CASE
患者：58歳，男性。
主訴：呼吸困難，労作時息切れ。
現病歴：2週間くらい前から労作時の息切れ，夜間の起座呼吸を自覚するようになり夜間咳嗽も著明となり受診した。
バイタルサイン：血圧136/90mmHg，心拍数116回/分，頸静脈怒張，肝頸静脈逆流(+)，心音は頻脈で左側臥位にて心尖部でS3を聴取。
胸部X線写真：心胸比61％，肺うっ血(+)。
心エコー：左室は全周性の高度低収縮（無収縮に近い），駆出率22％，拡張期左室径71mm。
診療経過：拡張型心筋症による心不全の診断で入院。入院時，脳性ナトリウム利尿ペプチド値1,515 pg/mL。
Q1 労作時息切れ，夜間起座呼吸のため来院した58歳男性の胸部である（動画1）。どのような所見があるか？