第28回 白苔の美学

宮川 峻(浦添総合病院 病院総合内科)

 

CASE
患者:32歳,男性。
主訴:発熱,咽頭痛。
既往歴:特記事項なし。
現病歴:来院2日前より咽頭痛,発熱は38℃を認め,症状改善がないため受診。嚥下時痛はあるが,飲水は可能。
バイタルサイン:意識レベル:清明,血圧:110/56mmHg,脈拍:112回/分,呼吸数:12回/分,SpO2:98%(室内気),体温:38.0℃。
身体所見:頸部リンパ節は右優位に腫脹を認め,前頸部のみならず後頸部のリンパ節の腫脹も認めた。咽頭の所見は図1のようであった。 

 


図1 初診時咽頭所見

 

Q1 疑われる疾患は,以下のうちどれか? 

(1)溶連菌感染症
(2)口腔カンジダ
(3)扁桃周囲膿瘍
(4)伝染性単核球症
(5)ヘルパンギーナ

 

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