第10回 準備と“信頼”(『19番目のカルテ』第10話より)

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漫画『19番目のカルテ』を読んで、“ドクターG度”検定クイズに挑戦!
あなたは初級? 中級? 上級?

※本記事は、漫画『19番目のカルテ―徳重晃の問診』のドラマ化(TBS系日曜劇場)を記念し、2021~2022年に掲載された『総合診療』誌での同作関連の連載より、第10回(2022年1月号、p.111~113)を「1カ月間限定」にて復刻するものです。

※特設サイトでは、『19番目のカルテ』を期間限定にて無料でお読みいただけ、そのエピソードに因んだ「“ドクターG度”検定」に挑戦できます。自動採点され、正解とミニ解説に加え、同作の主人公・徳重晃先生からのコメントも! 結果は、ぜひSNSでシェアしてみてください。

【今月の出題・解説】徳田安春(臨床研修病院群 プロジェクト群星沖縄研修センター)

まずは漫画の試し読みから!

 特設サイトから『19 番目のカルテ』第10話「準備と“信頼”」を読もう! 読んだら、以下の「“ドクターG度”検定」に挑戦しましょう!

“ドクターG度”検定に挑戦しよう

Q1 入院患者の砂田さんがせん妄を起こした理由として考えられるのは?

 入院による環境の変化
 認知症の急激な悪化
 髄膜炎の合併
呼吸不全の増悪

Q2 砂田さんのせん妄予防に勧められる介入は?

 ベンゾジアゼピン系薬
 バルビツレート系薬
 非ステロイド性消炎鎮痛薬
 HELP(Hospital Elder Life Program)

Q3 せん妄の原因となるリスクの高い薬は?

 クエチアピン
 リスペリドン
 アミトリプチリン
 オランザピン

Q4 クエチアピンを投与する際に禁忌となる疾患は?

脂質異常症
 糖尿病
 高血圧症
 高尿酸血症

Q5 せん妄の評価尺度は?

 CAM(Confusion Assessment Method)
 長谷川式認知症尺度
 MMSE(mini mental state examination)
 PHQ-9

深読み解説

 病気になった時は、病院に行くと安心感が得られます。病院には医師・看護師など多数の医療従事者がそろっていて、夜間も患者さんに医療を提供するために働いています。そのなかには宿直担当の医師もおり、患者さんは夜中でも手術・検査・点滴治療などを迅速に受けることができます。
 一方、病院には一般の場所では見られない高度な耐性菌がいます。たとえば入院病棟では、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌や耐性アシネトバクター、クロストリディオイデス・ディフィシル菌などです。入院すると、このような菌に感染する可能性が出てきます。尿道カテーテル留置による尿路感染、中心静脈ライン留置によるライン感染などが、典型的な例です。
 また、高齢者が入院すると、「せん妄」という症状をよく起こします。慣れない環境に移されることによって昼夜逆転し、意識障害と行動異常を起こすのです。せん妄には「活動過剰型」と「活動低下型」があります。ある種の薬剤投与や電解質異常、心血管イベントなどが原因でなることもあります。

解説 Q1 

 今回のエピソードで、入院患者の砂田さんがせん妄を起こした理由として考えられるのは、入院による環境の変化です。「認知症」と「せん妄」は別の病態です。ただし、もともと認知症がある人では、せん妄を起こす危険性が高くなります。エピソードでは、精神科の担当医・天白先生によると、砂田さんには認知機能障害が認められていたとのことでしたね。一方、せん妄が長期化すると、脳の機能にも悪影響が出てくることがわかっていますが、エピソードの最後に、髄膜炎の合併や呼吸不全の増悪については描かれていませんね

入院による環境の変化

Q2以降の解説およびクイズの答えは、『総合診療』電子版ポータルサイトでご参照ください。

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19番目のカルテー徳重晃の問診(ゼノンコミックス)

著:富士屋カツヒト
医療原案:川下剛史

「病理」「産科」「放射線科」…18のスペシャリストが活躍する病院に誕生した19番目の新領域、「患者を診る」という専門医。それが「総合診療医」である。物語の中で見た「なんでも治せる」お医者さんに憧れる、3年目の女性医師・滝野は、細分化された専門領域で、それぞれの専門を極めることを是とする医師のシステムの中で、理想と現実のギャップに悩んでいた。そんな中、滝野の前に総合診療医・徳重が現れる!

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