第24回 その他の抗菌薬はいつ使うのか (1)

執筆:伊東 完(東京医科大学茨城医療センター総合診療科)
監修:岡本 耕(東京大学医学部附属病院感染症内科)

 

Keywords:アミノグリコシド系抗菌薬,ゲンタマイシン(GM),アミカシン(AMK),ポリペプチド系抗菌薬,コリスチン(CL)

 

Q. アミノグリコシド系抗菌薬の使い方を教えてください! 

A. 耐性化の進んだグラム陰性桿菌(GNR)感染症に使用することが多いです。

 

これまでβラクタム系,ST合剤,キノロン系,抗嫌気性菌薬,抗メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)薬を解説してきました。この並びを見て今までの足取りを思い出せるようになれば,臨床現場で遭遇する細菌感染症の90%以上は大丈夫かと思います。残りの10%をカバーするためには今回紹介する抗菌薬も必要になってきますが,ここから先は感染症名と抗菌薬名とが一対一対応するような,きわめて各論的な世界です。完全に丸暗記ですが,医師国家試験で出題される内容に毛が生えた程度ですので,気軽にお付き合いください。

 

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