第27回 蜂窩織炎の要点

執筆:伊東 完(東京医科大学茨城医療センター総合診療科)
監修:岡本 耕(東京医科歯科大学病院 感染症内科・感染制御部)

 

Keywords:蜂窩織炎,丹毒,黄色ブドウ球菌,A群溶血性レンサ球菌,セファゾリン(CEZ),アンピシリン・スルバクタム(ABPC/SBT),クリンダマイシン(CLDM)

 

Q. セファゾリンを使えない場合の蜂窩織炎に対する経験的抗菌薬を教えてください! 

A. 特殊な患者背景がない場合,蜂窩織炎の起因菌の多くは黄色ブドウ球菌やA群溶血性レンサ球菌です。これらをカバーするアンピシリン・スルバクタムやクリンダマイシンがよいでしょう。

 

第27回からは,臓器別感染症として皮膚軟部組織感染症,尿路感染症,呼吸器感染症,腹腔内感染症などを俯瞰していきますが,これまでの知識を復習しながら少しずつ学んでいきましょう。臓器別感染症の初回は,皮膚軟部組織感染症の代表として蜂窩織炎を扱います。

 

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