第41回 ローカルファクターを意識するべし

執筆:伊東 完(東京医科大学茨城医療センター総合診療科)
監修:岡本 耕(東京医科歯科大学病院 感染症内科・感染制御部)

 

Keywords:大腸菌,グラム陰性桿菌(GNR),アンチバイオグラム,厚生労働省院内感染対策サーベイランス事業(JANIS)

 

Q. 大腸菌狙いでセフェム系を使うときは第何世代を使うのがベストですか?  

A. 地域・医療機関によって異なるため,アンチバイオグラムや厚生労働省院内感染対策サーベイランス事業(JANIS)のデータを参考にすることをお勧めします。

 

繰り返しになりますが,単純性尿路感染症の起因菌の多くは大腸菌をはじめとするグラム陰性桿菌(GNR)です。複雑性尿路感染症では起因菌のバリエーションがもう少し増えますが,それでも多くは大腸菌です。そういうわけで,よほどの医療曝露がなければ大腸菌を狙うことが多いと思います。

 

続きを読むには
無料の会員登録 が必要です。

こちらの記事の内容はお役に立ちましたか?