第96回 液性免疫障害が問題になる背景因子

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執筆:伊東 完(東京医科大学茨城医療センター総合診療科)
監修:岡本 耕(東京科学大学病院 感染症内科・感染制御部)

 

Keywords:液性免疫,B細胞,抗体,脾臓,脾臓摘出後重症感染症(OPSI),Howell-Jolly小体,リツキシマブ

 

Q. どんなときに液性免疫障害が生じるのか教えてください!

A. 脾臓摘出後をとりあえずは覚えておきましょう。ほかについては,B細胞の数の問題か,質の問題かという切り口で覚えるとわかりやすいです。

 

前回は液性免疫と細胞性免疫のメカニズムを紹介しました。ざっくりと言えば,液性免疫はB細胞主体の免疫応答であり,抗体(免疫グロブリン)産生が重要です。逆に言えば,液性免疫障害はB細胞や抗体産生などに問題がある状態と考えることができます。では,どのような患者背景で液性免疫障害を考えるか。それが今回のテーマです。

 

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