佐々 涼子(ノンフィクション作家)
平島 修(徳洲会奄美ブロック総合診療研修センター 名瀬徳洲会病院内科)
※『総合診療』誌連動企画! 本対談は『総合診療』33巻11号(2023年11月号)pp1351-1357にダイジェスト版を掲載しています。本連載では3回に分けて完全版を掲載いたします。
注:本対談は2022年6月に行われたものです。対談終了後の11月に佐々さんご自身に脳腫瘍が発覚,2024年9月1日に永眠されました。佐々さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
ノンフィクション作家が見た命の現場! ハッピー・エンド・オブ・ライフとは何か?─書籍『エンド・オブ・ライフ』より
この40年間で年間死亡者数は2倍となり,現在,年間約140万人を超えているが,果たして「死」は40年前と比べ,身近な出来事になったのだろうか?
私たちの社会は今,都会への一極集中,核家族化が進むなかで高齢者世帯は増加している。国は在宅医療を推進する一方で,介護者不在により人生の最期を病院で過ごす人が増え,「死」は私たちの日常からなくなってしまった。
そのようななか,佐々涼子氏は在宅医療を中心に行う京都の渡辺西賀茂診療所への取材を通して,「死とは何か?」を探していた。そしてたどり着いた答えは…?
本対談は,書籍『エンド・オブ・ライフ』(集英社インターナショナル,2020)の内容をもとに進めていった。読者の皆さんにも,それぞれのエンド・オブ・ライフを考えてもらえたら幸いである。(平島 修)