ケース02(症例編)1カ月微熱が続く感染症

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執筆谷口 智宏(県立広島病院 総合診療科・感染症科部長) 
執筆協力米本 仁史(大和高田市立病院 感染症内科医長) 

症例

患者 40代男性

主訴 咽頭痛

現病歴 来院1カ月前より37.5℃の寒気を伴わない発熱あり。右前頚部に軽度の圧痛を伴う腫瘤も自覚したため、2週間前にクリニックを受診した。右前頚部のリンパ節腫脹を認め、採血ではCRP 1.0 mg/dL、胸部X線で異常陰影なし。上気道炎としてアセトアミノフェンが処方された。しかし軽い咽頭痛も出現し、鏡で見ると右扁桃の腫大と白色滲出物が付着していた。クリニックを再診し、精査のため当院外来に紹介された。呼吸器、消化器、尿路、筋骨格系の症状なし。 

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