執筆:谷口 智宏(県立広島病院 総合診療科・感染症科部長)
執筆協力:米本 仁史(大和高田市立病院 感染症内科医長)
【隔週金曜更新】2011年発刊の『感染症ケースファイル』は、グラム染色と血液培養が診断に直結する症例を収載し、多くの医療従事者にグラム染色の重要性を広め、好評を博しました。本連載では、前書で伝えきれなかった感染症診療の奥深さをさらに味わうことができる症例を取り上げ、診療の思考プロセスを詳細に解説します。
感染症ケースファイル~ここまで活かせる グラム染色・血液培養
監修=喜舎場 朝和、遠藤 和郎
執筆=谷口 智宏
定価:4,180円(3,800円+税)/B5判・272頁/医学書院/2011
[立ち読み]
本書は以下の5点の特徴がある。①著者自身の経験症例の詳細な情報と豊富な写真、②case conference 方式により、知らぬ間にプレゼン法が身につく、③リアリティのある塗抹標本、④どんな施設でも活用できる「適正使用の5原則」を遵守した抗菌薬の選択、⑤市中病院での抗菌薬の感受性表と、適正使用のDOs & DON'Ts の提示。本書は専門医のいない市中病院で、感染性疾患を当たり前にかつ楽しく診療することを伝えている。