執筆:谷口 智宏(県立広島病院 総合診療科・感染症科部長)
執筆協力:米本 仁史(大和高田市立病院 感染症内科医長)
症例
患者 80代男性
主訴 頭痛
現病歴 来院4日前にかかりつけ医を定期受診し、特に問題はなかった。2日前に37℃の微熱が生じ、食欲が軽度低下した。来院当日に頭痛が生じたため、点滴を希望してかかりつけ医を受診した。診察時にSpO₂ 80%台(室内気)に低下していたが、胸部X線で肺炎像なし。採血でWBC 12,000/μL、CRP 20mg/dLと高値であり、原因不明のため緊急紹介された。
救急車で搬送するよう依頼し、救急外来で待機していたが、救急車内より「出発時200mmHgあった収縮期血圧が、搬送中に70mmHgに低下している」と連絡があった。ショックに陥っており、輸液を全開で落とすよう指示し、救急外来に到着した。救急隊に確認すると、搬送前にセフトリアキソン 1gが投与されており、開始30分ほどしてから悪寒戦慄が生じていた。呼吸器(咳、痰)、消化器(腹痛、下痢)症状なし。もともと頻尿あるが増悪なし。数日前に筋肉痛あり。