ケース05(症例編)血液培養を採取すべき渡航者感染症

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執筆谷口 智宏(県立広島病院 総合診療科・感染症科部長) 
執筆協力米本 仁史(大和高田市立病院 感染症内科医長) 

症例

患者 20代女性。ADLは自立

主訴 水様性下痢

現病歴 来院1カ月前にパートナーに会うためインドに渡航し、1週間滞在した。ペットボトル以外の水や生ものは摂取しないように気をつけていたが、渡航3日目から下痢と微熱が生じ、1日40回トイレに行くほどとなった。持参していたセフジニルと、続いてフラジオマイシンも内服し、水様性下痢は軟便となった。便は1日4回程度に減り、24日前に帰国したが、焼き肉を食べた翌日から水様性下痢が再燃した。いったんは軟便となったため、17日前に海辺のバーベキューに参加して暴飲暴食し、その翌日から再び水様便が1日4~5回生じるようになった。下痢止めを内服しながら仕事を再開したものの、6日前から悪寒と水様性下痢が増悪したため、5日前に病院を受診。急性腸炎としてカナマイシンと整腸剤が処方されたが、悪寒戦慄が3日連続起きたため、早朝に当院救命救急センターを受診した。

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