執筆:谷口 智宏(県立広島病院 総合診療科・感染症科部長)
執筆協力:米本 仁史(大和高田市立病院 感染症内科部長)
症例
患者 50代男性。ADLは自立
主訴 発熱、排尿困難
現病歴 来院2日前の起床時より、悪寒とともに発熱を認め、38.6℃まで上昇した。自宅でSARS-CoV-2抗原検査を実施したが陰性であった。アセトアミノフェン内服により36℃台まで解熱したが、効果が切れると再び38℃台に上昇することを繰り返した。普段は便秘ではないが、発熱して以降排便がなく、同時に排尿困難の自覚もある。夜間尿はもともと1回あるが、この2日間は尿意で覚醒するものの少量しか排尿できず、排尿時に便意を伴う状態であった。来院当日の日曜日になっても解熱しないため、かかりつけの当院に電話相談があり、内科日直医が臨床研修医とともに診察した。神経、呼吸器、消化器、筋骨格系の症状なし。