第5回 「GPTs」って美味しいの?―今さら聞けない“目的別ChatGPT”の使い方

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解説大塚篤司(近畿大学医学部皮膚科 主任教授

前回はこちら

「GPTs」、活用できていますか? ある目的や役割に特化してカスタマイズされたAIで、繰り返し行う業務を効率化する強い味方になりえます。今回は一緒に“GPTsストア”をのぞいてみましょう。論文検索に特化したGPTsの使い方を実演します。また、“悪意あるGPTs”を避けるコツもお伝えします。

【チャプター・概要】

  • 00:16 「じーぴーてぃーず」って何?
  • 00:43 “GPTsストア”の「Research &Analysis」へGO!
  • 02:05 まともなGPTsを見分けるには?―“悪意あるGPTs”に要注意!
  • 03:18 実演!論文検索特化型「Consensus」の使い方
  • 04:57 自分に合ったGPTsを探して業務効率化を

※動画解説では「GPT-4o」を用いていますが、基本的な挙動に違いはありません。ただし、「GPT」ボタンは、OpneAI社による仕様変更に伴い「🧊GPTの詳細を見る」と表示されています。「GPTs」の解説部分では、こちらをご参照ください。 

はい、みなさんこんにちは、近畿大学皮膚科の大塚です。今日はですね、「GPT Builder」についてちょっとご紹介したいなと思います。「GPTs」と呼ばれてるやつですね。
オリジナルで皆さん作られたChatGPTの特別な機能が使えるってやつなんですけど、ChatGPTっていろんなことをまんべんなくできますけども、何か特化した機能をそれ用にカスタマイズしたChatGPTを使うこともできるんですね。これが「GPT Builder」「GPTs」ってやつですね。 

それはですね、この画面の中の左側見てもらうと、ここですね。この丸が4つ(※現在は立方体アイコン)で「GPT(の詳細を見る)」って書いてあるところがあると思います。ここを使うとGPTsに飛びます。ここをクリックしてみます。
はい、こんな感じでですね、いろんな人が作った、機能に特化したChatGPT、GPT Builderが使えます。上からですね、いろいろ「Canva」ですね。これはイラストつくったりとかするときに、スライドの資料つくったりするときにいいですし。Trendingとしては「Humanize AI」というのもあるんだ、僕知らなかったですけど。こんな感じで、Writingですね、「Cover Letter」とかありますね。Productivity、Educationなどなど。
いろいろありますけど、今回ご紹介したいのは、戻っていって…ここですね。 はい、「Research & Analysis」というのがわれわれ医療従事者使いやすいかなと思います。 Research & Analysisのですね、よく使うのは「Consensus」ですね。こちら便利なので、ご紹介したいと思います。「Consensus」をまず押しましょう。クリック! こんな感じでですね、出てきます。

あ、いきなり注意点話すのも何なんですけど。これですね、GPTs検索して自分で機能を探して、それ用に合ったのを見つけることもできますが、ただですね、全部が全部信じちゃいけないというか、悪意のあるGPTsがあってですね、個人情報を引き出そうとかいうふうなものもあるんですね。なので、注意していただきたいのはですね、ここにですね、評価だとか、いろいろこう、★マークついてますよね。こういうふうな他者からの評価がちゃんとついてて、ある程度みなさんが使い込んでいるやつであれば安全ですけど、全く評価がないやつとか、1個か2個だけしかないとかいうのは、ほんと気をつけて使われたほうがいいと思います。変なものが紛れ込んでいることもあります。まずここを見ましょうね。これ、評価出てますね。悪い評価もありますけども、どんな商品でも、どんなサービスでも悪い評価つきますので、これは問題ないと思います。

「チャットを開始する」ですね。ここで「Consensus」のGPTsに移りました。あとは同じです。ここで質問すればいいので、質問してみましょう。今回はまたアトピーの質問にしましょうか。「アトピー性皮膚炎の最新の全身治療について教えてください」。こんな感じでやって、あとはポチッと押せばいいだけですね。
はい、で、ここでですね、1回ですね、この外部に接続するふうなこの画面が出てきますので、表示が出てきますので、これで信頼できるサイトの場合、「許可する」でいいんです。で、さっきお話ししたようにですね、なんか本当にどこの誰がつくったかわからなくて、誰もまだ評価してないようなアプリ。そういったアプリはですね、危険性がありますので、使わないほうがいいと思います。
では、「許可する」としたら、Consensusにつながって…。あら、漢方から出てきましたね。Consensusは、ここから漢方を引っ張ってきました。ここに論文が出てますので、見てみましょう。これはあかんな。はい、行きますが…。はい、こんな感じですね。今、この元となった論文が出てきています。はい、じゃあ元の画面に戻りますね。 

そういうわけで、「Consensus」という機能があってですね、「Deep Research」が出る前はだいぶん重宝しました。これがあることによって、文献をちゃんと見つけてくるというところが本当に便利だったんですが、最近はですね、私はこのGPTsのConsensusを使うわけではなくて、Deep Researchで調べちゃうことのほうが多いです。ただ、今回ですね、Consensusをご紹介しましたけれども、他にもですね、いろんなものがGPTsありますので、ぜひみなさん、ご自身の用途に合ったGPTsを探してもらって、使い込んでいただけると、業務が効率化できるんじゃないかなというふうに思います。今回はここらで終わりにしたいと思います。ご視聴いただきまして、ありがとうございました。

今月のキーポイント
特定の用途にフィットした「GPTs」で業務を効率化しよう
…GPTsとは、ある目的や役割に特化してカスタマイズされたAIです。予め前提や思考条件、回答の仕方などが設定されているので、毎回細かな指示をせず、最適化した回答が得られます。「GPT Builder」を使って自分でカスタマイズすることもできますが、他の人がつくったさまざまなGPTsがシェアされているので、ご自身の用途に合ったものを探してみましょう。ただし、個人情報を引き出そうとするような“悪意あるGPTs”も存在しますので、すでに多くの人に活用され、定評あるものを使用しましょう

今回用いた生成AI

ChatGPT
…今回の動画では「Consensus」の使い方を紹介しました。Consensusは「学術論文のエビデンス検索」に特化したものです。2億以上の査読つき論文から“結論”を探し出し、出典付きで要約してくれます。研究デザインやサンプルサイズ、公開日などでの絞り込みも可能です。ただ「Deep Research」が出てからは、論文探しにはもっぱらそちらを使っています(Deep Researchについては前回詳細に解説しましたので、ぜひご参照ください)。あなたにとってはどちらが使い勝手がよいか、使い比べてみてください。
GPTsの活用では自分の用途に合ったものを探すことがポイントです。私自身は最近はあまり使っていないのですが、ご参考まで以前よく使っていた「GPTs」には以下のようなものがあります。
SciSpace:論文の読解支援に便利なGPTsです。専門用語の解説や図表の意味づけ、方法や統計解析のポイント整理などをサポートしてくれるため、短時間で論文の全体像を把握したいときに活用しています。
Scholar GPT:特定テーマに関する先行研究の俯瞰や、研究アイデアのブラッシュアップに役立つGPTsです。関連研究の流れを整理したり、研究計画の弱点を洗い出したりする際の壁打ち相手として活用しています。

Whisper
…「OpenAI社」の文字おこし生成AI。
上記の「AI文字おこし」を作成。ほぼ句読点を追加しただけで、非常に精度が高い。リンクは、AIモデルやデモを共有できるプラットフォームHugging Faceによる公式デモで、ファイルをドロップするだけで出力される。

次回へつづく

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おおつか あつし(近畿大学医学部皮膚科 主任教授)
皮膚科専門医、アレルギー専門医。2003年に信州大学医学部卒業。チューリッヒ大学病院皮膚科客員研究員、京都大学医学部特定准教授を経て2021年4月より現職。専門はアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患と、皮膚悪性腫瘍(主にがん免疫療法)。著書に『まるごとアトピー』『皮膚科手技大全[Web動画付]』ほか多数。加えて、『医師による医師のためのChatGPT入門』が大ベストセラーとなりシリーズ化。『医師による医師のためのChatGPT入門2』『臨床研究を変える究極のプロンプト500選』『おーつか先生&看護師のかげさんの ChatGPT入門』『あっという間のAIスライド作成術』を次々上梓。熱狂的なB'zファン。

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