第7回 「何かできることはないか」という医師の思い、どうする?

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【ケース概要】
1例目
:90代、女性。60代の息子と2人暮らし(いわゆる9060世帯)。精神疾患の既往あり。
息子に連れられて救急外来を受診。脱水の疑いで点滴を行ったところ改善したが、息子は「入院させてほしい」と希望した。担当した初期研修医は上級医にも相談のうえ帰宅させたが、「何かできることがあったのでは?」と今もモヤモヤしていて…。

2例目:30代、男性。がん患者で多臓器転移あり。父親と2人暮らし。
父親とともに受診し、緩和ケア病棟に入院した。父親は「何かできることはないか?」とさまざまな努力を重ねるなか、高額な非標準診療を受けさせることも提案しているが…。

※ケースの振り返りは27:15頃からスタートします。


【このカンファで語られている10点ポイント】 

新年度だよ、パーソナリティ近況報告(新たな道に踏み出した人も)
オスラー先生はめちゃ家庭医だった!?
(1例目@27:15~)
救急外来から社会的リソースにどうつなぐか
救急外来に”帰宅支援部”を?
定番の社会的アプローチは”余計なお世話”になることも…
人的リソースとは「介護してくれる人」ではなく「相談できる人」
(2例目@42:55~)
「何かできることはないか」という家族の思いを叶えた医師の思いがけない提案
怪しい治療にすがる心情を理解できるか
、医師として何を言えるか
チャプレンや僧侶(クリニカルブディスト)の力も借りつつ
患者の「主体(the Self)」を維持しようとする本性に医師ができること


 【出演(パーソナリティ)】
藤沼 康樹
(生協浮間診療所/医療福祉生協連家庭医療学開発センター:CFMD)
金子 惇
(横浜市立大学大学院 データサイエンス研究科 ヘルスデータサイエンス専攻)
綿貫 聡
(医療社団法人 おうちの診療所)
八百 壮大
(JCHO横浜保土ケ谷中央病院 総合診療科)

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