「家庭医療学」と「診断学」の共通言語
―CFMD✕栃木県の総合診療プログラムの合同リトリート企画より

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執筆=曽根久智|生協浮間診療所、CFMDレジデンシー・東京(専攻医3年)

 医療福祉生協連 家庭医療学開発センター「レジデンシー・東京」(以下 CFMD)では毎年、各地の家庭医療専門研修プログラムとの「リトリート企画」を通じた交流会を行っている。

プログラムが違えば、普段出会う患者層も、現場の雰囲気も文化も違う。
だからこそ、専攻医・指導医が互いに刺激し合い、協同的に学ぶ場をつくる——。

それがこの企画の趣旨だ。今年は、栃木県の「総合診療プログラム」のみなさんとご一緒した。

「診療所」と「病院」、その違いから始まった

 2026年9月12~13日の2日間、1日目を獨協医科大学、2日目を国立病院機構栃木医療センターを会場に開催し、「獨協医科大学病院 総合診療科」「自治医科大学附属病院 総合診療内科」「国立病院機構 栃木医療センター 内科」の3プログラムが参加した。参加者は、CFMDを含めて指導医16名・専攻医19名の計35名となった。

 まずは各プログラムの紹介から始まった。お互いがどんな場所で研修し、勤務しているかを知る時間である。CFMDが「診療所」をベースとしているのに対し、栃木側は「大学病院」や「地域中核病院」がベースである。

果たしてこの後に続く症例検討会でお互い初対面でかつ働く環境や文化が違う者同士、議論できるのだろうか?

と筆者は緊張していた。しかし、その違いにもかかわらず、意外な“共通言語”が見えてくるのである。

リトリート1日目、獨協医科大学にて。ハンドサインは栃木の「T」

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