青島 周一(医療法人社団徳仁会中野病院薬剤部 )
高血圧は,脳卒中の代表的な危険因子です。しかし,加齢とともに脳卒中の原因は多様化し,危険因子に占める高血圧の割合は小さくなります1)。それゆえ,超高齢者に対する降圧目標値については,不明な部分も少なくありませんでした。そのようななか,高齢高血圧患者を対象としたランダム化比較試験〔STEP(Strategy of Blood Pressure Intervention in the Elderly Hypertensive Patients)試験〕2)の結果が2021年8月に報告されました。
背景エビデンスー高齢者の高血圧に対する降圧療法の有用性