第11回 心血管疾患に対するアロプリノールの有効性は?

青島 周一(医療法人社団徳仁会中野病院薬剤部)

 

アロプリノールは,高尿酸血症の治療に用いられる代表的なキサンチンオキシダーゼ阻害薬です。国内における販売開始は1969年と,臨床での使用実績も豊富な薬剤と言えるでしょう。一方で,心血管疾患に対するアロプリノールの有効性を検証した,質の高いエビデンスは限られていました。そのようななかで実施されたALL-HEART試験でしたが,アロプリノールの有効性は示されませんでした1)

 

背景エビデンス―心血管予後に対するアロプリノールの有効性



図1 心血管予後に対するアロプリノールの有効性

 

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