青島 周一(医療法人社団徳仁会中野病院薬剤部)
アロプリノールは,高尿酸血症の治療に用いられる代表的なキサンチンオキシダーゼ阻害薬です。国内における販売開始は1969年と,臨床での使用実績も豊富な薬剤と言えるでしょう。一方で,心血管疾患に対するアロプリノールの有効性を検証した,質の高いエビデンスは限られていました。そのようななかで実施されたALL-HEART試験でしたが,アロプリノールの有効性は示されませんでした1)。
背景エビデンス―心血管予後に対するアロプリノールの有効性
図1 心血管予後に対するアロプリノールの有効性