青島 周一(医療法人社団徳仁会中野病院薬剤部)
近年,SGLT2阻害薬に代表されるように,心・腎疾患に対する薬物療法のエビデンスが相次いで報告されています。診療ガイドラインの推奨事項など,エビデンスに基づく最新知見の活用は,ヘルスケアの質を維持するうえでも重要だと考えられます。
そのようななか,診療ガイドラインに基づくケアを医療者が積極的に実践できるよう支援するファシリテータ介入の有効性を検証したICD-Pieces試験1)の結果が報告されました。しかしながら,ファシリテータ介入を行っても計画外入院を減らすことはできませんでした。
背景エビデンス-ファシリテータによる診療支援介入の効果
図1 ファシリテータによる診療支援介入の効果