青島 周一(医療法人社団徳仁会中野病院薬剤部)
不定愁訴のように,明確な病因の特定が難しい身体症状は,患者の生活の質を低下させるだけでなく医療者にとっても対応が難しい臨床課題の1つです。そのようななか,複数の持続的な身体症状を有する患者を対象に,病状の説明や症状の自己管理を支援する介入を実施したMultiple Symptoms Study 31)の結果が報告されました。この研究では,介入によって身体症状が持続的に改善されることが示されました。
背景エビデンス-医学的に説明が困難な症状(MUS)に対するケア
図1 医学的に説明が困難な症状(MUS)に対するケア