青島 周一(医療法人社団徳仁会中野病院薬剤部)
糖尿病患者では高血圧を合併していることも多く,脳卒中や心血疾患の危険因子として知られています1)。そのようななか,血圧の高い糖尿病患者に対する集中的な血圧管理の有効性を検証したBPROAD試験2)の結果が報告されました。この研究では,収縮期血圧140mmHg未満を目標とする標準的な血圧管理と比べて,同120mmHg未満を目標とする集中的な血圧管理を実施することで,心血管予後の改善が示されました。
背景エビデンス-糖尿病患者に対する集中的な血圧管理と心血管予後
図1 集中的な血圧管理と心血管予後