青島 周一(医療法人社団徳仁会中野病院薬剤部)
新型コロナウイルスのパンデミックに伴い,病院内での感染リスクを低減させる目的で入院患者に対する面会制限が世界的に実施されました。しかしながら面会制限と院内感染の関連性については質の高いエビデンスが限定的です。
2006年に報告されたランダム化比較試験1)では,集中治療室(以下,ICU)に入室した患者に対して条件付き面会制限を実施しても,敗血症性合併症は低下せず,心血管合併症が増加しました。
背景エビデンス-集中治療室に入室している患者と面会者の認識
図1 集中治療室に入室している患者と面会者の認識