青島 周一(医療法人社団徳仁会中野病院薬剤部)
骨粗鬆症に対するゾレドロン酸(リクラスト®)は,年に1回の静脈内投与を行います。一方,骨吸収に対する抑制効果は,ゾレドロン酸の単回投与であっても,5年以上にわたって持続する可能性が示唆されていました1, 2)。
そのようななか,閉経後女性に対するゾレドロン酸投与の有効性を検証したランダム化比較試験の結果3)が,2025年1月15日付でNEJM誌に掲載されました。同試験によれば,閉経後早期にゾレドロン酸を投与することで10年後の椎体骨折リスクを4割以上低下させることが示されました。
背景エビデンス―骨折リスクに対するゾレドロン酸の効果
図1 骨折予防に対するゾレドロン酸の効果