Question 26 
抑肝散を減量・中止するタイミングを教えてください (2)

吉永 亮(飯塚病院東洋医学センター漢方診療科)

 

Answer

抑肝散は認知症の行動・心理症状(BPSD)に広く用いられていますが,陽性症状が落ち着いた場合は減量・中止を考慮します。抑肝散の気血を補う作用にも着目すると,投与量や継続・中止を判断する目安になるかもしれません。

 

前回解説したとおり,抑肝散(よくかんさん)は認知症の行動・心理症状(BPSD)である興奮,大声,不穏,不眠などの陽性症状に広く用いられています。長期投与する際は偽アルドステロン症に注意する必要があり,陽性症状が落ち着いた場合や陰性症状が目立つようになった場合は減量・中止を考慮します。

 

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