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【エントリーNo.2】鈴木富雄(大阪医科薬科大学病院 総合診療科 科長・教授、総合診療専門研修プログラム責任者)
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「受け取れません!」「いや、取っといてくれ!」――。
研修医時代の私は、大部屋のベッドサイドで、1人の年配患者さんと真っ赤な顔をして押し問答を繰り広げていた。
当時、主治医として診察していた私に、その患者さんは感謝の印として「お布施」のようなお金の入った封筒を差し出してくれたのだ。
そのようなものは受け取ってはいけないと教えられていた研修医だった私は、
「ルールは絶対」という正義感と清廉潔白でありたいという必死さから、一刻も早く返さねばと焦っていた。
しかし、そこは大部屋。周囲の目がある中で頑なに拒否し続けた結果、
私は患者さんの「感謝の気持ち」と「メンツ」を、衆人環視の中で完膚なきまでに叩き潰してしまったのだ。
結局、その方は怒りと悲しみの混ざった気まずい表情のまま退院された。
今思えば、あの封筒は単なる金銭ではなく、その方の人生を通じた精一杯の「ありがとう」のお気持ちだったのだと思う。
今の私なら、退院時に丁寧な感謝の手紙を添えてそっとお返しするか、病院への寄付という形をご提案するだろう。
あの経験を通して私が学んだのは、
「正しさを貫くことだけが医療ではない」
ということだった。
制度やルールを大切にしながらも、その奥にある患者さん1人ひとりの思いに目を向けることの大切さを、あの日の苦い押し問答が教えてくれたのである。
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