※本エントリーへの投票受付は「2026年7月28日(火)まで」です。
【エントリーNo.3】水谷 肇(大阪医科薬科大学病院 総合診療科、総合診療専門研修プログラム指導医)
※「グランプリ」を決めるのは、読者のみなさんです。「投票ボタン」は記事末尾にあります(ログイン必要)。
・投票期間の公平性を期し、投票は「配信後30日間」に限定して受け付けます。
・また2027年初旬に、全エントリーに対する一斉投票期間も設ける予定です。「この連載をフォロ―」いただけましたら、ご案内を差し上げますので、ぜひご登録ください(右上のボタンをクリック!)。
「その薬、依存性があるからやめましょう」
若かりし(というほど若くはなかったが…)僕は、「エビデンス」という正義を武器に、初診の患者さんに切り込んだ。
再受験して医者になった僕は、学生の頃からまじめに勉強してきたつもりだった。いろいろなレクチャーを受け、ベンゾジアゼピン系薬剤のリスクについてもよく知っていた。だから、毎日エチゾラムを飲んでいるという問診票に、「エチゾラムをやめさせなければ!」という“正義感”が湧いてしまったのだ。
長年エチゾラムを服用してきたその方に、ベンゾジアゼピン系薬剤のリスクを誠実に理路整然と説明したつもりだった。しかし、返ってきたのは納得の言葉ではなく、どんどん暗くなる表情だった。そして、患者さんは一筋の涙を流し、こうおっしゃった。
