第34回 ロールモデルを持とう 
青島 正大(ベイフロントクリニック南船橋院長)

本連載では2012年1月から2014年4月にかけて医学書院の電子ジャーナルサイト「MedicalFinder」に掲載されたエッセイ『内科医の道』を復刻掲載します。さまざま困難を乗り越えて道を切り拓いてきた先達たちが贈る熱いメッセージは,時を経てもその価値は変わりません。内科医人生の道しるべとなる珠玉のエッセイを堪能ください(注:断り書きがない場合,執筆内容,所属などは初出時のものです

青島 正大(執筆時:亀田総合病院呼吸器内科) 
初出日:2012/06/22

 

自分がこのような医師になりたい,このようなキャリアを積みたいと憧れ,手本にするロールモデルを持つということは大切なことです。

 

私の内科研修は28年前の1984年に前期レジデントとして虎の門病院に勤務し始めたときに始まりました。当時の虎の門病院は優秀な指導医が揃っていましたが,皆忙しく,レジデントは病棟ではなかなか直接指導を受けることができませんでした。これはどの診療科にも共通しており,ローテーションやレジデント制度をいち早く導入した虎の門病院へ胸躍らせる思いでやって来た者としては,自分の思い描いていたこととの差に気付かされました。

 

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