第43回 限界を知ることが問題解決の糸口に 
中山 博文〔中山クリニック / (公社)日本脳卒中協会〕

本連載では2012年1月から2014年4月にかけて医学書院の電子ジャーナルサイト「MedicalFinder」に掲載されたエッセイ『内科医の道』を復刻掲載します。さまざま困難を乗り越えて道を切り拓いてきた先達たちが贈る熱いメッセージは,時を経てもその価値は変わりません。内科医人生の道しるべとなる珠玉のエッセイを堪能ください(注:断り書きがない場合,執筆内容,所属などは初出時のものです

中山 博文〔執筆時:中山クリニック / (社)日本脳卒中協会〕 
初出日:2012/09/14

 

私は脳卒中を専門とする内科医で,13年間の病院勤務を経て,12年前から診療所で勤務しています。その傍ら,15年前から日本脳卒中協会(http://jsa-web.org)の設立と運営に携わってきました。日本脳卒中協会の設立に取り組んだのは,病院勤務医としてできる脳卒中医療の限界(壁)を感じたことがきっかけで,その解決策を模索するなかで,多くの方々のご協力によって導かれた結論でした。

 

限界という言葉は否定的な意味で用いられますが,それを前向きに捉えれば,解決策が見えてきます。医師としてのキャリアを歩み始め,日々自己研鑽に励んでおられる研修医の皆さんにはわかりにくいと思いますので,脳卒中診療の各段階別に具体的に説明させていただきます。

 

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