本連載では2012年1月から2014年4月にかけて医学書院の電子ジャーナルサイト「MedicalFinder」に掲載されたエッセイ『内科医の道』を復刻掲載します。さまざま困難を乗り越えて道を切り拓いてきた先達たちが贈る熱いメッセージは,時を経てもその価値は変わりません。内科医人生の道しるべとなる珠玉のエッセイを堪能ください(注:断り書きがない場合,執筆内容,所属などは初出時のものです)
鶴岡 優子(執筆時:つるかめ診療所)
初出日:2012/11/02
険しそうな道ですね,内科医の道。山道でしょうか? 私もその道を歩いていますが,徐々に傾斜がきつくなっている気がします。
医師になって15年間は病院勤めでした。先輩や同僚が一緒にいたので,なんとか歩むことができました。内科の大事なスキル,医療面接もそうです。若い頃は先輩の診察場面に立ち会うことができました。隣の診察室から聞こえてくる声,カルテやレビューからも,多くを学ぶことができます。大学教員になっても,学生や研修医の皆さんと医療面接のロールプレイをすること,そのフィードバックをもらうこと,シナリオを作ること,授業を構成すること,すべてが勉強となりました。