本連載では2012年1月から2014年4月にかけて医学書院の電子ジャーナルサイト「MedicalFinder」に掲載されたエッセイ『内科医の道』を復刻掲載します。さまざま困難を乗り越えて道を切り拓いてきた先達たちが贈る熱いメッセージは,時を経てもその価値は変わりません。内科医人生の道しるべとなる珠玉のエッセイを堪能ください(注:断り書きがない場合,執筆内容,所属などは初出時のものです)
入澤 篤志〔執筆時:福島県立医科大学会津医療センター準備室(消化器内科学)〕
初出日:2012/11/16
本稿のタイトルは,聖書のマタイの福音書7章の一節です。この文章を含んだ一連の言葉は,「Keep on asking, and it will be given you; keep on seeking, and you will find; keep on knocking, and it will be opened to you」,日本語に訳すと「求めよ,さらば与えられん。尋ねよ,さらば見出せん。たたけよ,さらば開かれん」となります。今回は,私の座右の銘であるこの言葉にまつわる私自身のエピソードを綴りたいと思います。本稿が次代を担う若い先生方にとって,少しでも刺激になれば嬉しい限りです。