本連載では2012年1月から2014年4月にかけて医学書院の電子ジャーナルサイト「MedicalFinder」に掲載されたエッセイ『内科医の道』を復刻掲載します。さまざま困難を乗り越えて道を切り拓いてきた先達たちが贈る熱いメッセージは,時を経てもその価値は変わりません。内科医人生の道しるべとなる珠玉のエッセイを堪能ください(注:断り書きがない場合,執筆内容,所属などは初出時のものです)
柳 秀高(執筆時:東海大学医学部総合内科)
初出日:2013/01/25
スペシャリストとジェネラリストはどのように協同できるでしょう? お互いの守備範囲がある程度オーバーラップして,確認し合うことができ,足りない部分があれば補い合うことができれば理想的でしょうか。一般にジェネラリストの診る疾患のバラエティは幅広いと言われており,また,患者のニーズや好み,社会背景と医学的適応とをうまく融合させて医療資源の使用を最適化するのにスペシャリストよりも意を用いることが期待されています。さらに,不要な検査や治療に由来する副作用や合併症から患者を守ることも期待されているようです1,2)。