第66回 自分のための研修ではもったいない 
椎木 創一(沖縄県立中部病院感染症内科)

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本連載では2012年1月から2014年4月にかけて医学書院の電子ジャーナルサイト「MedicalFinder」に掲載されたエッセイ『内科医の道』を復刻掲載します。さまざま困難を乗り越えて道を切り拓いてきた先達たちが贈る熱いメッセージは,時を経てもその価値は変わりません。内科医人生の道しるべとなる珠玉のエッセイを堪能ください(注:断り書きがない場合,執筆内容,所属などは初出時のものです

椎木 創一(執筆時:沖縄県立中部病院感染症内科) 
初出日:2013/03/01

 

自分を磨く研修の日々 

 

沖縄県立中部病院で2年間の初期研修を終えた私は,さらに内科研修を積むため市立舞鶴市民病院に移りました。将来像ははっきりしませんでしたが,ともあれ優れた研修を受けて自分に磨きをかけたい一心でした。ある日,病棟で患者を診察するために手袋をつけようとしましたが,なかなか見つかりません。看護師さんに聞きながらどうにか手袋を見つけてはめたとき,そういえば中部病院ではどの病室にも手袋が当たり前のように設置されていたな,と思い出しました。中部病院を出てから初めて,自分が空気のような感染対策に知らず知らずに守られていたことに気づいたのです。

 

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