本連載では2012年1月から2014年4月にかけて医学書院の電子ジャーナルサイト「MedicalFinder」に掲載されたエッセイ『内科医の道』を復刻掲載します。 さまざまな困難を乗り越えて道を切り拓いてきた先達たちが贈る熱いメッセージは,時を経てもその価値は変わりません。内科医人生の道しるべとなる珠玉のエッセイを堪能ください(注:断り書きがない場合,執筆内容,所属などは初出時のものです)
武田 朝美(執筆時:名古屋第二赤十字病院腎臓内科)
初出日:2013/11/08
第一線で働くことができるのも残り少なくなってきている私ですが,まだ自分の夢をもって腎臓内科医として仕事を続けています。「Nephropathologist(腎病理医)として腎臓病臨床に貢献していきたい」。
内科医となって,腎生検病理に興味をもって腎臓内科医として働きたいと思い始めてから,いつも心のなかにあったのは「何か自分なりの特徴をもって仕事を続けていきたい」ということでした。オールラウンドにできる内科医になれる能力も自信もない私でも,自分が興味をもって打ち込めるものが診療に役立つ誇れるものであれば,少しは自信をもって内科医として仕事を続けていけるだろうと思ってきました。