これからの医師に必要なもの―diseaseとillness
弓野 大(医療法人社団ゆみの)

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本連載では2012年1月から2014年4月にかけて医学書院の電子ジャーナルサイト「MedicalFinder」に掲載されたエッセイ『内科医の道』を復刻掲載しています。 さまざまな困難を乗り越えて道を切り拓いてきた先達たちが贈る熱いメッセージは,時を経てもその価値は変わりません。内科医人生の道しるべとなる珠玉のエッセイを堪能ください(注:今回は新規書き下ろしです)。

弓野 大(医療法人社団ゆみの)
執筆日:2025/11/01

2013年に執筆した「内科医の道」のエッセイの復刻再掲依頼をいただきました。しばらく考えたすえ、再掲ではなく、あらためて「内科医の道」を寄稿することとしました。

独り暮らしをしている高齢の女性患者さんが,慢性心不全で10年間ほど当院外来に通院していました。しかし,加齢に伴い,少しずつ通院が困難となり,在宅医療へ移行となりました。あるとき,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染しましたが発熱のみで軽症でありました。遠方の家族や地域の看護・介護スタッフは,高齢と持病があることから入院を勧めました。しかし,彼女は「入院は絶対にしたくない。最期まで住み慣れた場所で過ごすために,ゆみのさんにお願いしている」と在宅療養継続を望んでいました。

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