第20回 成人患者の慢性咳嗽―①好酸球性下気道疾患

長野 広之(天理よろづ相談所病院 総合内科)

 

前回は「成人患者の慢性咳嗽」について総論を学びました。咳嗽は経過により急性(acute:3週間未満),遷延性(subacute:3週間以上8週間未満),慢性(chronic:8週間以上)に分類され,経過が長くなるほど感染症や感染後咳嗽の可能性が下がります。また,遷延性・慢性咳嗽においては結核と肺悪性腫瘍を常に鑑別に入れておかなければいけません。今回は慢性咳嗽の代表的な鑑別疾患である好酸球性下気道疾患について扱います。

 

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