第16回 イラガ(刺蛾)類 
上條 吉人(埼玉医科大学教授臨床中毒学講座 / 同大学病院臨床中毒センター長)


頻度:★☆☆☆☆ 危険度:★☆☆☆☆

 

■ 初期対応 


Q1:特徴的な症状は?
A1:イラガ類の幼虫の毒棘に刺されると,直後より激しい疼痛,発赤が生じます。

 

解説:イラガ類の幼虫,またはヒロヘリアオイラガの繭の毒棘に刺されると,直後よりハチに刺されたような激しい疼痛,および発赤が生じます。水疱や腫脹,頭痛や嘔気が生じることもありますが,掻痒感が生じることは稀です。疼痛はたいてい数時間以内にやわらぎます。また,遅延型アレルギー反応による掻痒感や蕁麻疹などが生じて1週間以上も持続することがあります。 

 

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