第20回 ツキヨタケ 
上條 吉人(埼玉医科大学教授臨床中毒学講座 / 同大学病院臨床中毒センター長)

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頻度:★★★☆☆ 危険度:★☆☆☆☆

 

■ 初期対応 


Q1:特徴的な症状は?
A1:摂取後30分~3時間で悪心・嘔吐,下痢,腹痛などの消化器症状が生じます。

 

解説:摂取後30分~3時間(平均1時間30分)で悪心・嘔吐,下痢,腹痛などの消化器症状が生じます。悪心・嘔吐の発症率は70%以上と高いのですが,下痢の発症率は約20%で,胃腸障害型キノコのなかでは低いのが特徴です。予後は良好で,たいてい3~4時間でほとんどの症状は消失します。ただし,重症例では腸管浮腫や急性腎不全が生じることがあります。  

 

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