頻度:★☆☆☆☆ 危険度:★★☆☆☆
■ 初期対応
Q1:特徴的な症状は?
A1:局所症状としては,刺された直後からの強い痛み,発赤,腫脹,紅斑,壊死などが,全身症状としては,悪心・嘔吐,不穏・興奮,痙攣発作,筋力低下,呼吸筋麻痺,徐脈,血圧低下などが生じます。
解説:局所症状としては,刺された直後からの強い痛み,発赤,腫脹,紅斑,斑状出血,浮腫,水疱形成,蕁麻疹,掻痒感,壊死,しびれ感,異常感覚,関節痛などが生じます。二次的に細菌感染が生じることもあります。全身症状としては,悪心・嘔吐,下痢,悪寒,発熱,頭痛,めまい,倦怠感,不穏・興奮,痙攣発作,筋痙攣,振戦,筋力低下,四肢麻痺,呼吸困難,呼吸筋麻痺,肺水腫,胸痛,徐脈,血圧低下,失神,急性循環不全,心室性不整脈などが生じます。毒棘が胸腔を貫通して心筋に達し,心筋壊死から心破裂により死亡したとする症例報告もあります。