第44回 ヒガンバナ(彼岸花)
上條 吉人(埼玉医科大学特任教授・臨床中毒学講座 / 同大学病院臨床中毒センター長)

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頻度:★★☆☆☆ 危険度:★☆☆☆☆

 

■ 初期対応 


Q1:特徴的な症状は? 
A1:経口摂取後1時間以内に悪心・嘔吐などの消化器症状や発汗,流涎などの神経症状が生じます。 

 

解説:経口摂取後1時間以内に悪心・嘔吐,口内炎,下痢,腹痛などの消化器症状や発汗,流涎,頭痛,めまいなどの神経症状が生じます。中毒症状の持続時間は短く,たいていは3時間以内に消失します。ただし,縮瞳,唾液分泌過多,気道分泌物の増加などのコリン作動性トキシドロームが数日間持続したとする報告もあります1)

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