第49回 トウゴマ 
上條 吉人(埼玉医科大学特任教授・臨床中毒学講座 / 同大学病院臨床中毒センター長)

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頻度:★☆☆☆☆ 危険度:★☆☆☆☆

 

■ 初期対応 


Q1:特徴的な症状は? 
A1:トウゴマの種子の摂取後3~20時間で,急性胃腸炎症状などが生じます。 

 

解説:トウゴマの種子の経口摂取後3~20時間で,悪心・嘔吐,時に血性の下痢,腹痛などの急性胃腸炎症状,筋肉痛,四肢の攣縮などが生じます。その後,脱水,頻脈,血圧低下,循環血液量減少性ショック,急性循環不全,呼吸困難,肝腎機能障害,多臓器不全,電解質異常などが生じます。主な死因は急性循環不全または多臓器不全です1, 2)。トウゴマの種子の経口摂取による致死率はきわめて低いのですが,抽出物の静注,筋注,または皮下注による死亡例は散見されます3)

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