庄司 桃太朗
慶應義塾大学医学部 4年生
タイトル「未来の医師としての誓い」
イスタンブール・アタテュルク空港でアルメニア行きの便を待つ間、私はシリアからトルコへ逃れてきたという父子に出会いました。5分ほど見つめ合ったあと、腕に抱かせてもらった赤ちゃんの体温は、驚くほど温かかったのを覚えています。お父さんから移住の困難を聞く傍ら、彼が赤子に向けて時折見せる慈愛に満ちた笑顔が強く印象に残りました。
医学書と向き合う日々の中で、私たちはつい疾患に目を奪われがちです。しかし、この小さな命に触れた瞬間、私が医師を志した原点を再確認しました。目の前の患者さん一人ひとりの背景に想いを馳せ、この子に向けたような優しい眼差しを持ち続けること。それが、私の未来の医師としての誓いです。
